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木材について

工務部 杉崎部長

ウッドショックと叫ばれ続けてかなり経ちます。

現状では材料の流通は回復しつつあるも値段に関しては高止まり状態。

木造主体の会社は苦戦が強いられています。経産省の記事を読み返しましたが

2021年9月末時点での輸入木材の価格は前年同月比の2.37倍と発表がありました。

私的には3倍近く値が上がった印象があります。1000円で買っていた材木が3000円でないと

買えない状況が続いています。それでも材料がなければ家は造れませんから高くても買わなければ

なりません。恐らくですが我々のような工務店、パワービルダーは価格に値上がり分を転嫁しきれていません。

輸入木材にどっぷり依存していた結果です。

 

しかしながら、冷静に考えてみるとこれは考え方を変える機会ではないかと、

日本にはこれだけの山と林があります。もちろん木だってたくさんある。売るほどあったはず。

それが材木としてほとんど流通していない。これは我々の造る側の責任もかなりあります。

昔は沢山いた林業に携わる方々。

山の手入れを行い植林、間伐、伐採、販売というサイクルを壊したのは家を売っている側の人間です。

割高な国産材をやめて海外から大量輸入し山師から仕事を奪いました。

間伐材で作られていた割りばし、これも中国から大量に輸入、

なんか違うよなぁってウッドショックと呼ばれる状態になってからずっと考えていました。

年間棟数もあまり多いわけではありませんし、使う材木量も大した量ではありませんが

少しでも国産材の割合を増やしていけないか、と考えています。

おこがましいですがそういった考え方の工務店が広がっていけば

国産材も沢山流通し安定的な生産も見込めるのではないかと、思ったりもしています。

安い人件費を求め続けた結果、30年日本の賃金が上がらなかったわけで、

安い木材を追い続けたせいでウッドショックの煽りを食らったわけで

SDGsとは何なのか、考えてしまいます。

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