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山梨県の富士吉田市に大正寺というお寺があります。
明治三十九年にこのお寺で生まれ、後に、「砂漠緑化の父」と呼ばれたのが、故・遠山正瑛氏です。
遠山氏は、鳥取大学農学部教授を退官後から九十七歳まで、「沙漠開発は世界平和につながる」との信念のもと、中国の砂漠で緑化活動に身命を賭しました。
その意志は、「日本砂漠緑化実践協会」の設立や、日本からのボランティアで構成された
「緑の緑化隊」という運動体に結実し、砂漠を森へと変えました。
「知恵のある人知恵を出す/金のある人金を出す/物のある人物を出す/命出す人命出す/
四つが組んで頑張れば/世界の砂漠は緑化する」という遠山氏の言葉は、多くのことを示唆してくれます。
緑化活動にその生涯を捧げた遠山氏なくして、今の森はなかったでしょう。
しかし、資金面の援助をする人や手伝う人がいたからこその森、ともいえます。
どのような物事でも、一人の力では成し遂げられません。様々な役割を担う人がいて物事は成就するのでしょう。
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