山梨(甲府、河口湖、富士吉田、笛吹、甲斐、大月、都留)で新築・注文住宅ならカトリホーム
blog
スタッフブログ
リフォーム課 須々木
檀一雄の『小説 太宰治』を読了。太宰治の死後、その人との出会いから死までの交流を檀自信の
視点で描いていく。記憶が断片的だったり、反対に妙に詳細だったりする上に、ほとんどの登場人物
たちが実在する人物で、時系列的にも事実と大きな齟齬がないので、エッセイではないのか?と疑って
しまうようなリアリティを感じた。作者が「小説」としたことに関しては諸説あるらしいが、事実に
巧妙な虚構が加わることによって、かえって「太宰治」という人物や、若き作家たちの創作への情熱と
強い退廃性が、湿った臭気を帯びて蘇るような印象を受けた。
SERVICE
COMPANY