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スタッフブログ
工務部 杉崎部長
冬場のコンクリート施工は建築屋にとって昔から悩ましい問題でした。
強度発生までの温度管理が問題です。昔ならではの方法と言えば練炭に
よる採暖養生でした。練炭による熱でコンクリートを養生してました。
ただし問題点もありました。長時間燃やすために練炭を二重に重ね燃やします。
時間が経つと次の練炭に燃え移り朝まで燃やすことが出来ます。
しかし火を使うので危険も当然伴います。練炭が次の練炭に燃え移るとき
結構な火が出ます。この際にシートに燃え移りシートが燃えたなんて事も、
シートだけで済めばまだいいですが燃え移り火災になったら大変なことになります。
なので若手監督は寝ずの番をさせられたことも、
ジェットヒーターによる養生もあります。これはかなり安全ですが住宅密集地でやると
必ずクレームが来ます。私も怒られた経験があります。夜中になると音がかなり気になるので、
何かに燃え移る心配は無いんですが近所の方はそんな事知りませんから不安になるのも当然です。
では極寒の地、北海道ではどうしているのか?
冬場は施工しないのか?
北海道のコンクリートに対する考え方は素晴らしく参考になります。
どうしているかというとプラントでコンクリートを練る際に薬を入れます。
硬化を促進させなおかつ施工性を向上させる薬があるんです。
北海道の大学教授とセメントの会社で考案されました。今現在ではかなり普及し
この地域のプラントでも普通に使われています。
ランクがありランク3だと-10℃でも通常のコンクリートと変わらないくらいの
施工性と強度がでます。むしろ最終強度は上かもしれません。
先日施工した現場でもランク3を朝から打設しましたが昼頃には水も引きすぐに鏝で
抑えることが出来ました。
公共事業でも設計の先生方にこのコンクリートは大人気です。
広い土間なんて養生のしようがありません。そんな時には迷わずこれです。
気温とにらめっこしながら配合計画を検討しているので冬場でも問題ありません。
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