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スタッフブログ
工務部 杉崎部長
重心と剛心について、
地震と建物に関してのお話です。
重心は何となくなじみのある言葉なので理解できると思います。
重さの中心です。
剛心とは、強さ(剛性)の中心です。建物は当然壁が多いほうが強く
空間が多いほうが弱いです。
イラストで説明します。
一般的な建物は南側に開口が多く北面には窓が少なく壁が多くなりがちです。
そうすると北面はどうしても壁が多くなる為建物の強さが北に寄り、
剛心も北へ寄って行ってしまいます。重心は建物の大体中心にいますので
重心と剛心に距離が生まれます。この距離の事を偏心距離といいます。
これが非常に重要で、この距離が大きくなればなる程地震に対して弱い建物となるのです。
距離が大きいとそこに回転力が生じ捻じれが起きます。
先日のブログでもお話しした商売屋に多い間取り、通りに面して最大限の開口を取るため
そこが弱くなり捻じれるように倒壊してしまいます。
一般住宅にも同じことが言える訳で、当然南側は光を取り込むため開口が大きく、北面は
水場が多くなる為窓が少なくなりがちです。現在では壁量の計算もされているので
いきなり倒壊はないであろうと思いますが、今回の地震同様、余震が何日も続くため
繰り返しの揺れに対して倒壊の恐れがあります。やはり無理な間取りは造らないのが
ベストではないでしょうか、
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