必然と偶然

菩提寺の駐車場に止めてあった車で、合羽・ザックについた雨を払落し、ハッチバックをあけて腰を下ろす。　「フゥ～」　声とともに一息つく。　散歩の延長のようなトレッキングではあったが、帰ってきた感はあった。　　登山の醍醐味といえば、登頂の達成感と、この「帰ってきた！」という動物の本能ともいえる「帰巣本能」がもたらす、安堵感みたいなものだと思っている。　それと、きつめに絞めていた登山靴のひもを緩めた瞬間の解放感もなんとも言えないものだ。
駐車場を後にして、帰宅に向かう。　道のりは20分程度のため、ぬれたウェアはそのままに、車を走らせ、自宅にもどった。
ウエアを洗濯機に放り込んで、まずはシャワーを浴びる。　熱めのゆは、体の疲れを癒して、なんとも心地が良い。
ひと時の安息の時間を過ごしたあとは、用具の片づけとなるが、雨に濡れた用具はまずは乾燥する必要があるため、風呂場に吊るして、乾燥をさせたりのひと手間が面倒臭い・・・
 
つづく・・・