必然と偶然

内容は、山奥の田舎に暮らす女子高生と都会の男子学生が、夢の中で入れ替わる奇妙な体験を繰り返すストーリーである意味、SFファンタジーといっていいだろう。　千年に一度の彗星来訪が、二人の恋と奇跡が壮大なスケールで描かれている。　描写の背景には実在する場所をリアルにとてもアニメとは言えないほどの完成度とが相まって、見ごたえのあるものとなっている。
この物語に出会う偶然と、映像で表現されいる偶然が時を経て、必然に変化していく様子は、自分自身が辿ってきた、彼女との偶然の出会いがあり、そしてそれが必然にかわり、そして今のおかれている自分もまた必然である気づきに、必然と偶然は、相反する意味をもつ言葉ではあるものの、じつは、必然の影には必ず偶然が存在し、偶然があってこそ必然が生まれる・・・
たった一日の軌跡を辿る小旅が、これほど必然と偶然が折り重なって展開され、出会いの偶然と、必ずある必然の別れ・・・
なにか　とても長い一日であった。
 
ーおわりー