心新たに

　四月は、新しい環境や立場でスタートを切る人が多い時期です。
　新入社員として、社会人の一歩を踏み出す人、異動により新たな部署で働く人、
担当が変わって業務に当たる人もいるでしょう。
　しかし、実際には、環境や立場も変わらず、これまで同様に働く人が大半でしょう。
その状況は、時に緊張感を失わせます。
　だからこそ、入社式への参加や新入社員と接することが重要です。
自分自身が内定をもらった時の喜び、入社式の場に立った時の緊張感、若き日の失敗を思い起こすことは、
現在の課題発見にも通じるはずです。
　また、新人時代、失敗して落ち込んでいた際に、
先輩や上司の叱咤激励に助けられた経験を持つ人もいるでしょう。
　これまでと変化のない人ほど、四月は原点に立ち返るチャンスです。
入社式や新入社員の存在は、むしろベテラン社員のためにあるかもしれません。
　後輩の姿から学ぼうという姿勢が、新たな原動力となるのです。