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住宅と健康

家のつくりやうは夏をむねとすべし。冬はいかなる所にも住まる。暑き頃わろき住居は堪へがたきことなり。
兼好法師のお言葉です。意味は住まいは夏を基準に考えなさいという事です。冬はどうにかがまんできるでしょ、
どうでしょうか?確かに昔の建築物は夏に対しての対策がなされているのを見ることができます。どうしてこうなったのかというと、
兼好法師さんが現役の頃は夏の死亡者数が年間で最も多かったようです。もっとも古い資料(明治43年)にも8月が一番多いというデータが残っております。では現在はどうかというと、
月別の死亡者数データでは冬が最も多いという結果になっています。このデータを見たら兼好法師さんも家のつくりは冬をむねとすべしと言ったでしょう。
なぜこのように月別の死病者数に変化が出たか、
住宅内温度差によるヒートショック
実は今現在交通事故で亡くなる方より家庭内で亡くなる方の方が圧倒的に多いんです。交通死亡事故は一時期年間18000人を超えていましたが、2015年の時点では4113人まで減少しています。安全対策強化とモラル向上の賜物です。ところが家庭内の死亡事故は逆に増加しており15000人弱まで増えている現状です。この家庭内での事故原因に住宅が大きくかかわっています、死亡原因で多いのが浴室での溺死、お風呂で溺れるなんてまさかとお思いでしょうが多いんです。この溺れる原因がヒートショック。温度差が原因で起こる循環器系疾患です。心臓発作や脳梗塞を引き起こします。
例えば冬場洗面脱衣で服を脱ぐとき居間との温度差が15度以上あったとしましょう。居間25度、洗面脱衣10度。ここで服を脱ぐと体にある現象が起きます。血圧上昇、30から50ほど上がると言われています。仮に血圧130の人が50上昇すれば180です。危険水域です、このような状態で風呂に入り長湯などすれば血圧は200を超えるケースも出てくるかと思います。そこで循環器系の疾患が発生し、浴室で溺れて亡くなるケースが後を絶たないようです。
日本の暖房事情は局所暖房が一般的です。いる場所だけ温める暖房方法です。欧米などは全館暖房が一般的。これは今後改善の方向へ向かうと思いますが、今現在住んでいる家を急に全館暖房へは変えられません。しかし温度差を少なくする努力はできると思います。私の行っていることは、冬場は風呂を張るとき、蓋は開けておきます。浴室全体があったまります。もしくはシャワーを5分ほど出しておく。洗面脱衣に簡易的な暖房器を置くのも有効だと思います。今住んでいる家でも工夫してください。
最も有効なのは家の断熱性能を上げ、温度差を無くすこと。自然素材をふんだんに使い、体にやさしいという健康住宅もありますが、循環器系の事故を防ぐ健康住宅の方が大事だと思います。
住宅と健康は密接なつながりがあるという事です。

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