ムクロジ（無患子）

以前、お客様の所にお伺いした際の事・・・。大きな木の下に、黒っぽい”実”が・・。お客様が拾い上げて教えてくれました！！！縁起の良い木の実（ムクロジ）だよと。私が小さい頃？今から60年以上前の事でしょうか？お正月などに主に女子が羽子板で羽根つきをする光景・・。羽根つきの羽根を取り纏めする為、硬くて強いムクロジ黒い玉として使われていた・・とお聞きした。
ムクロジは漢字で書くと「無患子」と書くようで、子が患わ無いと言う願いが込められ、羽子板は跳ねかえす、跳ねのけると言う事等から、縁起物として”実”が扱われて来たとの事。また、ムクロジの黒い種子を豆に見立てて、魔滅（まめ）で魔除けになるとか、まめに暮らせると言う縁起からも重宝された。
羽根つきの羽根は当初、ムクロジの種子に鳥の羽根を付けた物を、蚊を食べるトンボに見立て、空に突き上げて、蚊除け呪いとしていたそうです。
またまた、実で纏めた羽根の黒い所を二つ合わせるとトンボに見えるようで、江戸時代には商売繁盛のお札替わりにも贈られた縁起物とか！！！。
何時の時代も、商売繁盛の願いは不変のようですね！